3.素直な方が上やと思う

よしもと芸人×キラキラママプロジェクト

俺は、素直な方が上やと思う

宮:たとえば、その伝えたい知恵ってなんですか?

亮:お前これできてへんやん、「真剣にやろうとしてへん」と言うねん。けど真剣にやろうとしてる。けどその努力が足りなかったり。なんかわからへんけど、ただ足らへんかったり変わらへんかったらお母さん納得せえへんし、先生に言われるし、それを変える方法を考えよう、と言うてる。次の何か作戦考えていこって。で、また次の日、同じことが起きてたら、その方法はダメや。じゃ次の手、って考えるか、強く思うか…強く思えない人間やって気づいてもいいやろし。次の手を考えないと、直す気がないと思われるで、かわいそうやけど。変わろうとしてないって人から言われてしまうで。変わる意志があるっていうのは、次の手を自分が考えたり、あかんかったら、手に書いとくとか・・・それを生み出す能力が「考える」ってことやでって。

宮:それが「考える知恵」。ひとつの側面からだけじゃなくて、こっちからもあっちからも。

亮:あいさつしろとか、基本的なことはもう終わってると思うんで。悪いことの価値観とかはもうわかってくれてると思ってるんで。なんでそれが自分は苦手なんか考えたり、苦手だからこっちへ行ったりという考え方もあるしと。追い詰めることではなく。物の考え方っていろいろあるでっていうのを、いま教えたい。

宮:亮さんはなぜそんなにフリーダムに柔軟性をもって子育てをできるのですか?ご自身のご両親が、自分で考えろっていう育て方だったんですか?

亮:自分ですね。親にそうやって言われたことはあんまりない。自分のだめなところを教えてる感じですね。自分が似てるなというところ。これ苦手やなと思ったとき、克服する手立てを思いつかないときに自分がいらだったりするんで、いろんな考え方を持った方がいいと、自分に言い聞かせてる感もあるんです、子どもに言いながら。お父さんできてないやんと言われたら、「できてないねん、だから考えよ」て。

宮:素敵!上からじゃなくて、共に。

亮:そこには、上から言ってるけどね。

宮:ずばり聞いていいですか?ずばり先生に何言われたんですか?

亮:単純に、ノートの字が小学校2年からずっと汚いて言われてたのに直さないということ。丁寧に書いたら書けることをヨメさんはわかってるからよけい苛立つ。「ノートとってるときお前丁寧に書こうと考えてる?」「考えてない。」「家で書き直しさせられるやん、それってすごい時間のむだやん」、そこはわかってる。じゃあきれいに書いたらいいよということが、その時は考えられてないねん。考えられてないからこうなってんねん。ノートのとり方が、黒板のやつ写すんじゃなくて自分の感想をノートにやっていかなあかんから、そのこと考えてたらきれいにならへんねんと言うから、ナルホドー!と思って。ノート写すだけの時でも汚いから、まあ言い訳やねんけど。そこはまあ詰めんと。自分で自分の時間つくらなあかんからな。ポケモンやりたいやろ。家でやり直してたら超時間の無駄ちゃう、まあ勉強にはなってるけど、と。授業できっちり書いてくるのが一番時間は作れるわなと。
自分の考えてることを強く持って、その工夫をやって克服したときの楽しさも覚えてほしい。

宮:そうですね~
5年前、主人が、上の子どもが小学校1年生から3年生のときカタールに行っちゃって母子家庭状態になって、そのときに「キラキラママ☆プロジェクト」を立ち上げて毎日バタバタしてたんです。上の子が小学生に入ったから手を放していいや、下の娘がまだ小さかったから、娘の方に集中したら、彼の心にぽかっと穴があいていたということが、4年生くらいのときにわかったんです。自分はまだ幼いのに、お母さんとのコミュニケーションの中で急に自立させられた。それを小学校の先生が発見して、「お母さんもう5~6年生でむきあわないと息子さん、中学校に入ってからだと感情の表現が暴力に変わっちゃうから、きちんと向き合うなら今ですよ。」って言われたんです。私、反省して、先生の進めるリトルリーグに入れて、土日は思いっきり野球で身体を動かし、色んなルールを野球のルールで共に学び。。。
うちも字がものすごい汚かったんですけど、何回怒っても直らなくて、生き方が雑!みたいな感じがしちゃって。

亮:同じや。俺もそうとう汚かった。みかねて習字行かされたんやと思うし。ちょっとは直ったと思うけど、意識しないと、恥ずかしいと思わないと、直らない。だから、どうやってもっていくのか。この言い方で直っていくのかとか。
言葉わるいけど、実験みたいやと、本気で思ってるけど。

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宮:でも子育ては実験ですよね。親こそが、子どもが響くように色々やっていく…
夏休み、パパに進められて、一学期のドリルを息子と二人でむきあって毎日一ページずつやったんですよ。最初はもう毎日ものすごいケンカしながらやりました。でも、なんとか一冊終えたころに、私と息子の関係性がちょっとひと段落しました。その次に、冬休みにもドリルを一緒にやったんです。そしたらお互いが、何を大事にしていて、どこがキレポイントなのか、なんとなくつかめて行って、一冊いけたんです。このドリルが息子と私の関係を見直すための良い思い出になりました。

亮:いいですね。

宮:5分でいいんですよ。お母さんって、忙しいから後にして!って、子どもに集中してるようでしてないんです。兄ちゃんは一人でできるでしょってやっちゃうし。

亮:そうですよね。子ども手放してもいいんちゃうかって思ってたりしますよね。

宮:でもそういうところ、男性ってフェアなんで、うちの主人は時にキツいことを言いながらも、ちゃんと子ども目線で、フェアさがあります。亮さんも言っていたように、考え方の知恵を伝えたいとか、その子がより本当に自分の幸せのために克服していって、いろんな価値観を知って楽しく生きてってほしいなっていう気持ち。男の人のスタンスがすごく心地いい。女の人はもっとシビア。生活していかなきゃいけないし、タイムテーブルがすごく厳しいし。

亮:うーん。字がきれいな子になってほしいて、お前はじゃあ、字がきれいな子どもになってほしいのか?字がきれいより上はないのか?と…

宮:あはは!なるほど!

亮:俺は、素直な方が上やと思う。あいさつちゃんとできる方が全然上やと思う。ていうような話をヨメさんとした。お前がそういう風に育てたら、理想の子どもになるかもしれんけど、じゃあ、理想の子どもじゃないとあかん?

宮:言うなあ~奥さんはなんておっしゃってましたか?

亮:うん、ちょっとへこんでました。

宮:ははは!

亮:子どものためには、字がきれいな方がいいに決まってる。いいに決まってるのわかってるけど。そしたら、東大に入った方がいい確率の方が高いけど、東大じゃないとあかん?ちがうやん。それよりも、東大入らんでも自分で生活する力あって人にやさしいとかちゃんと分別のあるやつでよくね?

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2013年10月19日 ロンブー田村亮さん/宮本美嬉 対談 目次

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