2.子育てが難しい時期

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子育てしてて何かちょっと難しいと思うことは?

宮:子育てしてて何かちょっと難しいと思うことは?

亮:今難しいですねー。

宮:えっ今!

亮:でも常に難しいです。小さい時の方が楽やったな。かわいいんですけどね。小学校四年生の方が難しいですね。

宮:思春期だってことですか?

亮:そうですね、ヨメさんに対してなかなかキツくあたる。反抗期というよりも、俺からすると、俺は男やからわかるけど…「カッコつけたい時期」に入った。ぼくはわかるんですけど、ヨメさんの方はしゃくにさわる。私がいーひんとメシもないのに、洗濯も…そこの感謝はまだ気づいてない。一人暮らしするまで気づかへん男の人って人、めっちゃ多いんで。僕もそやったし、親元離れてからでないとわからんことっていっぱいあって。まさにそれの始まり。
ヨメさんに対する口の利き方とか、なかなかエラそぶってる。カッコつけてるような時期やなあ。「それどうやってやめさせるー?」て言ってるけど、やめさせることはできひんなと思ってるから。俺は。

宮:吐き出させてあげようかなっていう?

亮:けど、ヨメさんは真っ正面から戦うから。そんなんやっても無駄やのにーって。まあでもそれは、カタチ変わった甘えたやな、と俺は思ってるんやけど、ヨメさんはたぶん気づいてない。真っ正面から戦ってます。まだ。なったばっかりやから。

宮:私も、息子が小5なんですけど、そういう時期があって。寝る前に抱っこするようにしたら、ぜんぜん変わりました。

亮:抱っこする?

宮:寝る前、ハグして、好きだからねーってするんです。身体が大きくなったから突き放してたんですよ。だけど、なんかおかしい、イライラしてるし。これは中身は赤ちゃんのまんまかもしれないなと。親も、見た目はOKだからほったらかしするじゃない、それがズレてるなと思って、寝る前にぎゅーっとするようにしたんですよ。そしたら精神的に安定感が。

亮:それやっぱヨメさんなんかなあ?

宮:お母さんから自立したいけど、まだ子どもでいたいというはざまで。下の子ばっかり子ども扱いして、俺は下の子みたいに同じ気持ちなのに、ずるいって怒ってるんですよ。

亮:なあ~るほど。ずるいで怒ってるんだ!でも言わないんだ?

宮:直接は言わないです。でも陰で、下の子に、お前は親の両方から可愛い可愛いって言われて、お前がいなければおれはずっと一番の子どもでいられたのに、ていうことを言ってたのを・・・

亮:言ってた!

宮:そうです言ってたんです。
男の子って、永遠の5歳児って言われてるんですよ。

私は息子が大きくなったので、もういいかなと手を放して、下の子に集中しちゃったところ、そしたら上の子がすごくイライラして。じゃあ抱きしめてみようかなと。

亮:へー!やめろよ、みたいにならない?

宮:ちがうんです。そしたら寝る前に、当たり前の儀式になりましたね。

亮:いやわかるような気もするけど、その距離がまた、いつ、突き放さないといけない・・・だけどそれが遅くなっても…ん~難しい!あぁ難しい!いいような気もしてきた!

宮:好きな女の子ができたときとか、思春期の、母親と違う女性が現れたときに、うまく移行できると思うんですよ。
今はまだ母親の責任だと思ってて。ちゃんと愛されたという自己肯定感のない子どもって反乱を起こすんですね。私は兄姉弟の3番目だったんですけど、お姉ちゃんばっかり大事にしてもらって!っていうすねた気持ちとかあって。それが大人になっても愛されてるのか、愛されてないのか、不安定になっちゃう。

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亮:ああ~それは、あいつなんか一回、ちゃんと話したとき言ってた。お母さんぼくのこといらんねんって。

宮:そうですよね、下の子は見た目、おぼろげだから親がそっちにいっちゃうんですよね。

亮:生物学上正しいもんね。

宮:あと長男って不器用じゃないですか?上がいないからすべてが初めてじゃないですか。二番目の子はすごい要領いい。

亮:女の人、それってよう言うんですけど・・・意外と…俺が不器用やから、兄貴より完全に。僕に当てはめようとすると全然当てはまらないんで。

宮:へえ。お兄ちゃんの方が社交的?

亮:社交的いうか、親と衝突が少なかった。俺の方が、がぜんある。

宮:全部じゃないと思いますが、下の方が、意志をはっきり言えるのが多いかな。上の方が、親にいわれたこと素直に行こうとする。だけど上の子は、親だって、子育が初めての子。試行錯誤ですよね。母親も初めての事だらけで、余裕ないです。母親だけで集まると、下の子には好きなこと言われたって何も腹が立たないのに、上の子に何か言われるとものすごく腹が立つっていうのを聞いたりします。

亮:と、いうことは、親ですね。上の子が不器用というか、親の期待が縮こめている。

宮:そうなんですね。そういうこともあると思います。
うちの主人は、きちきちと物事こなしていきたいタイプで、息子が鞄をぼーん!て投げたりすると「直せ」という。一週間後、また「直せ」と。一週間で直せないようなヤツを、俺は自分の子どもだろうが、もう相手にしない、と切り捨てる発言をする。すると息子は自分を否定されたと思う。でも私からすると、今は鞄をきちんと置けないかもしれないけど、ものすごい才能があるかもしれない。鞄は置けないけど絵がうまいとか。完全にその子の存在まで否定するような言い方しなくてもいいのにな、と思って。主人と話しをして「鞄がきちんとおけないやつはダメなやつだといって、あなたのせいで彼は自信がなくてぐらぐらしてるんじゃない?もっと大きく見守って欲しいな」って。まぁ、鞄は、ちゃんと置いて欲しいのは、もちろんですが、言い方、関わり方ですね。

亮:なるほど。それ今、家族でそうなってるな。なんでこれできひんの?みたいなって…ほんで、俺も実は同じようなとこ責めるきらいがあって。学校の先生にも相談して「それは直していこう」ってなって、小学校2年ときは言うてたけど、しばらく言わない時期を作っててんけど。4年生なって、夏休みにヨメさんが同じこと先生に言われて、直そうとなって、今、また同じことを責めてるからちょっとかわいそうで。ほんまに直した方がいいかなって思ってることなんで。頑張ってるけどできひんのか…でも、やっぱり忘れてまうし。

宮:子どもっていろんなパターンがあるらしくて、耳がない子もいるみたいですよ。耳に「やりなさい!」と言ってもぜんぶスルー。でも、紙に「やりましょう」って書いてあると、目で処理できるのでちゃんとできるっていうのもあるらしいです。

亮:結局、僕らが残せるものって、考え方の知恵を教えようと思ってるから。お金残しても、あほやったらすぐ使ってしまう。知恵を残したい…

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2013年10月19日 ロンブー田村亮さん/宮本美嬉 対談 目次

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